高知市内でうどんを食べようと思って家を出て、ついつい土佐山にあるホテル・オーベルジュまで行ってしまった。鏡川沿いに北上し、鏡川ダムまで行く途中にも苦手な上り坂があったけれど、ここまで来たのだからもう少し行ってみよう、、、の繰り返しで、オーベルジュまでの山道を含む道程は約16キロメートルだった。
オーベルジュではBromptonをフロントにあずけて温泉に。「これ、自転車ですか?」のよくある反応。露天風呂が気持ちよく、お客さんも少なく、温度もちょうど良いので長く浸かっていることができた。温泉から上がって、汗を吸った冷たいシャツをまた着なくてはならないのは残念だったけれど、なにしろ行き当たりばったりのサイクリングなので仕方なし。
さて帰り道は3つ。来た道、東よりの少し大回りの道、最短だけれど途中に長めのトンネルがある道。ホテル横の売店で聞くと、トンネルは自転車も通れる歩道がついているし、距離も近いということだったので3番目を選択。ところがこの道は勾配がきつかった。途中で道を間違えたのではないかと思ったけれど、iPhoneの電波も届かないし、方角としてはあっていそうだし、何より合っているかもしれあいからとにかく前進。それでも頑張って、脚をつかないようにしていたのにトンネルの手前の100メートルくらいは押して上った。そしてトンネルは細くて歩道も細くてとても自転車では通れないので、車道を走行した。
高知には「良心市」がたくさんある。無人販売所のことで、だいたい一袋100円で、穫れたての野菜、果物と支払のための貯金箱のような賽銭箱のようなものがチェーンで盗まれないようにおいてある。カメラを水平にして撮影すると坂の傾き加減がよくわかる。小さいけれど甘いと書いてあったミカンは一袋200円。坂で苦労しているので荷物が増えるのは嬉しくないけれど美味しそうなので1つ購入。この良心市のシステムが成り立つのは良い地域だということ。大阪等ではまず有り得ない。商品が盗まれる、売上が盗まれる、異物混入、そもそも道にそんな物置けない、、、。坂を上るとき、一台の車が良心市に泊まっていたので抜いたら、そのうちに抜かれ、また次の良心市で抜いて、抜かれて、、どうやら良心市で何かを売っているのを探してはしごしているらしかった。
そしてトンネルを抜けると円行寺口までずっと下り坂。途中に巨大な銀杏の気があり、見事に紅葉していたのでBromptonと一緒にパチリ。
家に着いて着替えていると、あっ、温泉の更衣室のカギを持って帰ってしまっていた。まさか、いまからあの激坂は上れない。電話して詫びると高知市内の系列ホテルに返却しても良いということで持っていった。
走行距離は約30キロ。そのうちの10キロくらいは下り坂でこいでいない。けれどこれくらいの距離がリミットに近い。自分の体力ではノーマルのBrompton M3Lではあの坂道は無理。Bromptonの輪行しやすさは魅力だけれど、こうなるとロードバイクにも乗ってみたくなる。GIANTのDEFY3あたり、どうかな?
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。