出張の合間に岩波ホールで映画をみた。
「やがて来る者へ」。
ナチスに罪なき人たちが虐殺される、史実に基づいたイタリア映画。レジスタンスもナチを殺す。
リアリズムを追求した画像が迫ってくるたびに、早く映画が終わらないものかと願うほど凄惨だった。しかし、現実は数倍過酷だろう、リアル、現実に肉親が人が殺されていく、、、。美しい森、霧、気温、湿度、色んな臭い、、、想像した。オカルトではない真の恐怖。
いま、この瞬間にも、この世界で同じようなことが繰り返されているということを、多くの人は意識していない。平和ボケしている。
大正・昭和の社会活動家の賀川豊彦は「未来は我等のものなり」と言った。希望は過酷な状況だからこそ生まれると玄田有史は言う。「やがて来る者へ」、、、その者が来たかどうかではなく、必ず来ると信じ続けることが大切だ。上映する映画館は多くないかもしれないけれど、見て欲しい。