岩波少年文庫「あの頃はフリードリヒがいた」を読んだ。良質な児童文学を読むことが若者の自己肯定感と生きる力を育むという。脇氏の「読む力は生きる力」の巻末にはオススメの良書が掲載されている。脇氏に師事している方のお話を聞く機会があったので読んだ。示唆に富んだお話だった。その内容の一部は、
なぜ自己肯定感、生きる力になるか。
「私はこの人物が好きです」と人前で話すことは自分の価値観を話すこと。
「私は○○場面で○○の○○な行動が好きです」ということは、自分の内面とリンクし言語化することになる。
登場人物を自分の比較対象とすることが自己肯定感をつけることに貢献している。
電子ペーパーとうではなく、紙の分厚い本を読みきったことも自己肯定感に。
児童文学の特徴
良質な児童文学作品は基本的に前向きでハッピーエンドであるが、同時に甘ったるいものではなく、「噓をつかずに前向きに終わる」作品が多い。リアルで丁寧な感情描写があり、成長を書いているものが多いので主人公と一緒に成長したように感じることができる。そのためにも、何でも良いのではなく「生きる力を育てる」良書を選書しなければいけない。
次世代を担う学生だから児童文学を読んでほしい。
→子供を持つようになる人たちだから、自ら読んでおくことが次世代に読ませることにつながる。
というものだった。