高知から沖縄、そして大阪経由で高知に戻る輪行がスタートした。
アパート近くの駅から後免駅まで特急で21分。後免駅から空港までBromptonで25分。昨晩から断続的に大雨とすごい雷が続き、西の空は暗いが東方向は明るかったから予定通りBromptonを持って行くことにした。
空港では上乗せ保険をかけることによって取り扱いが格段に良くなるはずだったのに、ルールが変わっていた。自転車は同意書の必要なものになったので上乗せ保険はかけられないというようなこと。それでも青いコンテナにいれて丁寧に扱ってくれるというので預けることにした。空気圧は昨晩5.5気圧にあげたまま。上空でもきっと大丈夫だろう。今年のお盆は西日本ははっきりしない天気が続くらしい。そんな中、先週まで台風が停滞していた沖縄だけ天気が良いという。これは何かのご褒美か?古宇利島にBromptonで渡れそうな気がしてきた。
ところで、高知は昨日からよさこいの本踊り。しかしすごい雨だった。高知らしいのかもしれないけれど一年間練習してきて雨ばかりはかわいそうだ。テレビでも放送されるので録画しておこう。
伊丹空港で那覇空港行きに乗り継ぎ、いよいよ那覇で荷物の受け取りとなった。以前は上乗せ保険のおかげで係員が両手に抱えて運んでくれたけど、今回はターンテーブルに乗って来た。青いコンテナが近づいてきた時、前方にいた若い女性が、「何、これー?」と面白そうに指さして笑っていたのが私のBromptonだった。「笑い」を提供できたことは良しとしよう。破裂などタイヤの異常もなく無事に受け取れた。
那覇では首里城、金城町の石畳、牧志公設市場、平和通商店街などをぶらぶらした。首里城は城壁が美しい。青い空を鋭角に切り取るようにカーブしている城壁は力強さを感じた。
金城町の石畳はNHK朝ドラ「ちゅらさん」の古波蔵家の外壁のモデルとなったお家があり、門柱にシーサーが座ってしっかり守っていた。
首里の町中にも拝所があり、大きな木に囲まれた空間に立つと怖さというか、何かを感じてしまう。牧志市場周辺は相変わらずの活気で、何でもありの世界。こうでなくては!
翌朝、レンタカーでファストフード店に移動し、朝食を摂りながらどこに行くか相談するというのんきなもの。結局、南方面に行 くことにした。ニライカナイの橋は空から急旋回して着陸する飛行機のように山から海辺まで一気に下る橋で、その時見える海は絵に描いたような構図と青色だった。
斎場御嶽は琉球国王も拝みにきたという拝所。予想以上に観光客が多い。パワースポットに頼りたい気持ちはみんなあるのだろう。しかし沖縄の人々にとっては日常のすぐ隣に拝所もあるのかもしれない。家の門や屋根にはシーサー、家の前の道の角の石敢當は魔除、まぶいを落とすという表現、御嶽、、、うちなー独特の民俗、文化がある。
そして美ら海水族館では冷たい飲み物を飲みながらマンタとジンベイザメがゆったり泳ぐのを見て過ごした。やはりここは良い。3頭のジンベイザメは圧倒的な迫力で悠々と泳いでいるし、マンタは水中を飛ぶように泳ぎ、宇宙船のようにも見える。
最も観光客が多いシーズンだけど、都会と比べれば混雑度は低い。一番人気の巨大水槽とその前にある広い空間がある点も良い。この点は動物園には無いかもしれない。