本日の交通機関利用金額は630円也。JR西佐川(にしさかわ)駅まで輪行し、県道297号線、298号線、301号線、300号線と走っていく道は柳瀬川沿いに走り、黒原沈下橋はひっそりとあって見過ごしてしまいそうだった。自転車で通るのも少し緊張するほどの幅しかない。
さらに県道300号線を越知に向かって走ると太田川にかかる太田川1号沈下橋がみえたので左折して沈下橋につながる道を探した。
越知町では国道33号線を松山方面へすすむと坂折川橋が左に見えた。近づいてみると60前後のおじさんたち3人が竿や魚籠を持ってあれこれ話していた。「昨日は大きいのがおった」とかなんとかいっていた。子供の頃から同じようなメンバーで同じように遊んできた仲間なのだろう。
次はいよいよ仁淀川にかかる中仁淀橋。この橋は大きく、路線バスも走るらしい。沈下橋には欄干はないものだが、片方には細い欄干があった。これは長い橋の上で車の往来から人を守るために端から人が落ちないようにつけたものだと思われる。
県道18号線を走ると長いトンネルがあった。浅尾トンネル。ライトは点灯したもののサングラスでは危険だった。今後はトンネルでは眼鏡を掛け替えることにする。宝永大地震ではこの辺りの山が大規模に崩れて自然のダムをつくってしまい、仁淀川流域に大きな被害をもたらした。トンネルを出て左折し浅尾沈下橋へ向かう。仁淀川は川幅が様々に変化するし、きっと水深も多様に変化しているようで、橋から見える川の表情は実にさまざま。浅尾沈下橋。
対岸を走って県道18号線にもどり、しばらく走ると片岡沈下橋が見えてくる。瀬戸大橋やレインボーブリッジなど有名な橋はいくつもあるけれど、沈下橋のシンプルさにはかなわないし、とても美しく、何とも不思議な魅力がある。それはその風景、自然のなかに全く違和感無く存在しているからではないか。有名な建築家が建造する最新技術とデザインの橋には真似のできない別物の魅力がある。
道の駅で昼食をとろうと考えていたところに小さな食堂を発見。たこ焼きとおでんがあるというので食べることにした。たこ焼きのマヨネーズはどうしますかと尋ねられたので、疲れているのでかけてもらうことにしたら、サービス満点の掛け方だった。おでんは豆腐と玉子とスジをお願いしたら「これ、猪肉ですけんど、えぃですか?」「へー、猪肉ですか、いいですね。」今朝いっぱいあったペットボトルの1リットルの水がちょうど無くなったので水道水を入れてほしいというと、わざわざ水に氷を入れて冷たくしたものを入れてくれた。ありがとうございました。
最後の沈下橋は先日尋ねた名越屋沈下橋。対岸を小村神社まで下り、国道33号線を伊野まで走り、伊野駅から輪行して帰った。あと10キロくらいだったけれど久しぶりにお尻が痛くなってきたのと、熱中症も怖いのでここは無理せず輪行でラクチン帰宅。安くて、美味しくて、自然いっぱいの一日だった。
ところで、食堂はそんなにお客さんが来ている様子はなかった。昼時だったが客は自分だけだった。メニューのおでんは鍋に入れておけば味がしみ込んで美味しくなるが、たこ焼きは普通はできたてを提供する。客の多い店は常にたこ焼きを焼いているが、客が少ない店では注文を受けてから焼くか、つくり置きするだろう。今日はひろき食堂に到着するとちょうどたこ焼きが出来上がるタイミングだった、、、もしかしておばさんとおじさんの昼ご飯だったのではないだろうか??
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。