東北大震災から1年。
大阪で「3.11 from KANSAI」というイベントがあり、その1つにワールドカフェ方式で300名が対話する時間があった。参加者としてだけではなくテーブルファシリテーターとして参加。ワールドカフェは会話でも議論でもなく対話(=ダイアローグ)を、気楽なカフェにいるような気分で進めながら、多くの人と対話し、思いを持ち帰る手法で、これまでに40名規模は経験があったけれど300名は初めてだった。最終的に参加者は140名くらいになったけれど、おかげで1つのテーブルの人数は4〜5で対話するには良き規模になった。参加者は東北に何度もボランティアに行った人もあれば、行きたいけれど行けていない人、ワールドカフェに関心がある人など。ワールドカフェ未経験者がほとんどだったために、テーブルクロス代わりの模造紙に書きながら対話をするのが難しい面もあり、運営者が急遽やり方を変更して臨機応変に対応していた。
被災者からありがとうと言われたことが多くのボランティアの印象に残っていた。自分に何ができるのか、大したことができていないという思いと、ありがとうと言われた嬉しさと戸惑いがあるようだった。また、これから震災がくるかもしれない他の地方において、今のうちに地域コミュニティを復活さておくことの重要さを感じている人も複数いた。コミュニティがあれば減災につながり、復興も早い。
イベントに行く前に「ひやまちさと」さんの個展を見に行った。あたたかさを感じる絵が多く、春のぬるい風を感じるような絵もあった。応援しよう。3.11から一年ということで「泣かないように、忘れないように」という絵があった。絵は空白が多く、絵の下にはクレヨンかパステルが置いてあり、画廊を訪ねた人たちの思いを重ねていく作品のようだった。なにも書かなかったけれど、彼女の人となりをうかがわせる取り組みだと感じた。
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