ファシリテーション協会の集まりで知りあったAさんは全く違う世界で仕事をしている人。ファシリテーションを知らなければまず出会っていなかった人は多いが、間違いなくその1人。そのAさんが「ファシリテーションそのものだ、と思った映画を見たんですよ。是非、みてください。」問いってくれて、そのうちに映画のチラシを郵便で送ってくれた。インターネットで調べてたらいったことのある梅田の映画館での上映は終わっていたけれど、ラッキーなことに千里中央の映画館ではこれから上映予定ということがわかった。というわけで、今日見てきた。
精神病患者たちが労働者協同組合を作って、労働をする中で生きることの価値を見出していくという映画で、実話にもとづいているそうだ。精神病患者たちは特別扱いされて、ダメ人間という烙印を押されてしまっていたけれど、処方された薬を飲むと精神は落ち着くけれどいろいろな負担(副作用)を抱えていることもわかってくる。薬の寮を減らすと彼らは生き生きとしてくるのだけれど、抑えきれなくて「事件」に発展してしまうこともある。
ドラッカーは「経営者の条件」のなかで「強みをいかせ」といった。ネッロは彼らが持っていないものをあれこれと無い物ねだりするのではなく、彼らそれぞれが持っている能力を、強みを活かそうとする。「理事長」は自閉症で何も語ることができない患者だけれど黙って睨みを利かすだけで誰よりも素晴らしい理事長となった。寄木細工は芸術的評価が高かった。
もう1つはファシリテーション。ホワイトボードを引っ張りだして会議をする。組合員の発言を丁寧に受けとめて書いていく。無視しない。そして議論する。最終的には賛否を問うて判断する。誉めて、認めて、その気にさせて、、、まさにファシリテーションしていく。
さらに、まだまだたくさんいる精神病患者たちにも同様に役割を持たせ、仕事をさせ、収入を得させるというビジョンに向かって動き出す。公助でもなく、私助等かなわず、お互いに助け合っていく協同組合の素晴らしさも伝えている。
Aさん、紹介頂きありがとうございました。
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