二十数年ぶりに豚太郎で味噌ラーメンを食べた。
私:「味噌ラーメンください」
店員:「にんにくは、入れる、それとも入れない?」
私:「入れない、でお願いします。」
出てきたラーメンはあの時のままと思われる、何の飾りもない、懐かしい味噌ラーメン=500円。
「実は二十数年前にも味噌ラーメンを頼んで、その時にも同じように聞かれて、それでにんにくを入れてもらって、、、翌日の朝礼で息が臭いと叱られたんですよ」と話すと、とても”喜んで”くれた。
当時、初めて働いた街で、猛烈に忙しい新入社員時代に豚太郎で味噌ラーメンを食べた。栄養補給したかったんだと思う。翌日の朝礼で「誰だ?昨日にんにく食べたのは?」と女性社員から怒鳴られて、まさかと思ったけれど私がその張本人だった。どうしてそんなことがわかるのだろうと不思議に思ったが、今となっては接客業としては失格だったと理解できる。今日はその町に出張で来ている。
そんな経験をしながら人は育つ。それはいまでも同じことで、失敗しながら学んでいる。そういうものだと思う。口やかましい先輩もいて良かった。よく飲みに行ったし、よく遊び、よく働いた。
そういえば少し前に家に戻ると玄関が異常な臭気に満ちていた。息子の部屋に入ってみると窒息しそうなくらいニンニク臭で充満していた。マッチを擦ると爆発しそうなくらいの臭気だった。後で聞くとラーメンに生ニンニクを2ケ絞ったらしい。私より上段者である。息子にも、口やかましい先輩が現れてくれるとよいと思う。
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