ひろめ市場を再訪する機会はすぐに訪れた。ということで、ひろめ市場の「やいろ亭」である。当然注文は「塩タタキ」。カツオのたたきの一番美味しいのは上り鰹が採れる秋と言われるけれどそればかりは仕方なく、「塩タタキ下さい!」。お酒は、、、とみていると、「このへん(だいたい800円くらい)のもありますし、私らが飲むような1杯400円のお酒もありますよ」という上手な口上に納得しながら、「いいですね、じゃあ、それを熱燗で」。席について待っている間に、隣の店で「水餃子下さい」。熱燗が来て、タタキがくるまでにはしばし時間がかかる。それは注文してからカツオを藁焼きにしているからに違いない。やってきたタタキは、真ん中は生で冷たく、外側はあぶられたばかりでほんのり温かく、歯ごたえはサクッともしていて、藁焼きの風味もあって、切り身全体はクタッとしていて、ようするに美味しかった。鮮度と塩加減も良いので生ニンニクのスライスもレモンも不要。1200円の価値あり。たこ焼きは「カリッ、トローリ、コリッ」と言われるようにカツオのタタキにも美味しいリズムがある。1杯目の熱燗が底をつく頃に水餃子登場。ということは注文してからつくったのかな。これはあっさりしていて、熱くて、美味しかった。すかさず「熱燗、もう1つ」。水餃子、400円だったかな、、、満足。
宿泊先のホテルは、最近よくある「大浴場付き」、しかも露天風呂と書いてあった。いそいそと屋上の大浴場へ行くと、、、、露天風呂しか無かった。つまり、洗い場も湯船も全部が露天!それも屋上!そして寒い!でも湯は温かかった。んー、なんだかなぁ、、、でも満足。ひろめ市場の雰囲気は好みが分かれるところかもしれない。全然“アーバン”じゃない。混沌、ごちゃごちゃ、自由、チャンプルー、酔っぱらい、な感じ。観光客も多いけれど地元の人もいる。男も女もいる。禁煙席等なさそう。フワフワのイスなど無い。見知らぬ人ともベンチシートで相席あり。だいたいの人は大きな声で話し合っている。気がつくと目の前をカニの早歩きスタイルでトイレに駆け込む若者が通る。昼間はそれぞれイロイロあったかもしれないけれど、まあ、ここに来たなら、飲んでけ、食べてけ、明日のことは明日考えたらええぜよ、という雰囲気があるところ、だから優しくてオモシロイ。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。