８割の人と仲良く

プティ・キュイジーヌは良い店でした（西中島南方 串カツ）

大阪と言えばたこ焼き、お好み焼き、ホルモン、タイガース、オバハン、そして串カツとなる。串カツと言えば「二度づけ禁止」で、店によっては客が同じ方向を向いてカウンターに斜めに肩を入れて立って飲み、キャベツをかじりながらビールか日本酒で流し込むというイメージがある。

西中島のプティ・キュイジーヌは全く違っていた。注文したのは２６００円くらいのコースなので、オードブルが２つついてくる。その前に店の雰囲気はどう見てもフレンチかイタリアンであって、和でもなく、串カツでもなく、中華でもない。そしてサラダはさすがに串カツ屋さんらしくキャベツの四角に切られたものが中心のモノだった。と、ここまで串カツは全くなく、それでいて料理はいずれも美味しく、このままの調子で行ってくれてもいいよ、という感じだった。

次からは串カツがひとつずつ、ゆっくりと、上品に出てくる。何が出てきたのはよく覚えていないけれど、最後のほうに「イチゴ」が出た。つまり全部創作串カツであって、一般の串カツ屋さんのヘレ、レバー、ササミ、シシャモ、レンコン等が出てこない。スナズリは出てきたけれど、これが柔らかく、ジューシーで、固い部分を丁寧に取り除いた仕事がわかる代物だった。そしてタレは、レモン、塩、醤油、ソースが各人に用意されるので、二度どころか何度でもどれでもつけ放題。ただし、毎クシごとに、これはナニナニでお召し上がりください、と教えてくれるので本当に美味しく頂ける。

串カツが１０本出てきた後は、お出汁で頂くお茶漬けと手作りデザートとなる。ビール、スパークリングワイン、白、赤とワインもすすんで、結局一人当たり５０００円弱ということで満足だった。

場所がなかなか分かりにくいし、西中島の中ではややはずれのほう、といっても郵便局が隣にあったような気がするが、特に女性にはお勧めできるお店だろう。大阪の串カツの変わり種ではあるけれど、長く続けてほしいし、次行くときはまた違うネタを食べられることを期待している。残念ながら、写真は無い。

 

近江八幡 市のおでんは美味しい

滋賀の近江八幡は建築家ヴォーリズが終の住処とした土地らしい。関西学院大学、神戸女学院、同志社、心斎橋大丸などなど多数の建築で有名で、赤煉瓦、クリーム色の壁などが独特の雰囲気を作り出している。メンタムの会社も彼が作った。

近江といえば近江牛となりそうだけれど、、、高い。ので、やめた。さてどこでお昼にしようかと歩いていると「おいしいおうどんとおでんを出しています」と良いながらチラシを配る人があり、定食が６８０円ということだったので「市」という見せにいくことにした。

市はどう見ても夜の営業をしているスナックを両脇に見ながら建物を進んだ突き当たりにあった。とってもわかり難いのが難点。うどんやそばもあったけれどおでん定食にした。おでん３品（ただしスジは除外）を選ぶと、近江米のご飯、ミニうどん、自家製つけものがセットでボリュームもあるし、なによりすべてが美味しい。おでんは赤こんにゃくも厚揚げもしっかり味がしみ込んでいるし、ご飯もおいしく、うどんは甘めの出汁がこれまた良くて、それで６８０円はとっても安い。

次はCLUB HARIEで紅茶とケーキ（こっちの方が高い）。ヴァレンタインシーズンだったのでケーキ皿にはチョコレートとジャムできれいにデコレーションしてあった。ケーキも紅茶も美味しく、紅茶はポットに残っている２煎目が出過ぎになるのでお湯を追加してくれた。おかげで紅茶は３杯も飲めた。

この店は「市」とは違って最もにぎやかな場所にドカーンとあって人も多い。もともとは近江八幡の和菓子屋さんなんだそうだけれど、有名なバウムクーヘンも紅茶も近江八幡ともヴォーリズとも関係なさそうで、浮いているけれどにぎわっているといったところは湯布院のケーキ屋さんなどと一緒だと思った。このお店はバウムクーヘンやケーキの売店とカフェが併設されているのだけれど、カフェの場所が分かり難い。とはいえ、そのカフェにも少し待ちの行列ができていたから繁盛しているのには間違いないか、、、。

ところで、店の名前はどちらも「どうかな？」と思う。何の店かわからない、看板を見てもそれが店の名前だとわかりにくい、どう読んでいいのか、どういう意味なのか、、、？「トラットリア・◯△・×※▽」よりはマシと思うけれど、、、店の名前を付けるのは結構難しい。

門戸厄神で湯気の中

今年の初詣は門戸厄神だった。お札に願い事を二つまで書いてよいとのことだったので「家内安全」「世界平和」と書いた。平和でなければ輪行等できない。

帰り道、おまんじゅう屋さんの店先で蒸した熱々のまんじゅうを売っているおばさんが、蒸されていた。なかなか大変な仕事だ。

今宮戎に行ったときもそうだったけれど多くの露天商が集結してたこ焼き、りんご飴、投てき、はし巻き、綿菓子などなどが売られていた。そこに酒と土手焼き、焼き鳥、イカ焼き、サザエのつぼ焼きなどをを売る、いわばにわか居酒屋が出る。これまでにいろいろな地方の町に住んだけれど、ほとんどこういう業態を見かけたことが無い。なぜか？

一つの理由にお参りに行く交通手段の違いがあるとおもわれる。門戸厄神は阪急電車の門戸厄神駅、今宮戎は地下鉄の駅が２つも近くにあるし街のど真ん中で車で行くのは大変。何しろ駐車場も無いだろう。電車でお参りするから車を運転する必要が無い、だからお酒を飲んでもかまわないということだと思う。１度食べて飲んでみたいと思うのだけれど、ついつい冷静になって考えるとご祝儀相場の酒や土手焼きをみて「やめとこう」と気持ちが萎えてしまう。

 

 

 

赤丹本店 （松山市）で飲み過ぎ

松山市の赤丹本店はおでんの店。「居酒屋１００名山」でも紹介された老舗のおでんや。２０時くらいに１人で入ると満室。ところがちょうど二人連れが帰り支度をしていたので、運良くその席に着くことができた。おでんの「鍋」の真正面の特等席。

まずは生ビール。しめさばを頼むと、「サバができるまで、おでんでもどうです？」と８０歳近いお母さんが声をかけてくれた。最初の注文はスジ。ちょっと固いかもしれんね、といいながら出てきたスジは確かに少し固めかもしれないが美味しいことには違いない。そのあと、しめさば、ポテトサラザ、そしておでんは、たまご、とうふ、里芋、ゴボ天、椎茸、ねぎ、他にもあったかな？それとポテトサラダと熱燗を３つ。食べ過ぎの、飲み過ぎである。

勘定をしているときに「どれも美味しかったです」というとお母さんが「お酒がすすみましたね」と。んー、やはり少々飲み過ぎたか？

 

輪行２６ 阪急電車 淡路駅工事

阪急十三駅まで輪行。十三と言えばねぎ焼き「やまもと」らしいので行ってみたら行列ができていた。別の「やまもと」も客が多いのであきらめてふらふらしているとお好み焼き屋を発見したのでBROMPTONを店前に停めて入った。カウンタに一人だけおじさんがおでんとビールでよろしくやっていて、テレビはNHKのど自慢。「ねぎ豚＝８００円」を注文。美味しかった。ねぎがたくさん入ったのでどんなものかと思ったけれど、じっくり鉄板の上で焼かれたねぎ焼きはとても柔らかくねぎの旨味も十分に感じられて満足。件のおじさんはビールとオムそばを追加注文して、そうこうしていると二人組と三人組が入ってきてにぎわってきた。

それにしても、なぜ「やまもと」があんなに人気なのかわからない。「みっちゃん」もいいぞ。

マイブームの淀川越えをし、大阪城にいってみた。天守閣のすぐ下まで自転車で行けてしまうのは不思議な気もするが、きっとルール違反ではないんだと思う。それらしい看板は見当たらなかった。やはり大阪城は敷地も城も広くてでかい。

寄り道しながら阪急淡路駅へ、またまた淀川を超えて向かっていると線路脇を工事していた。臨時で作られた自転車通路を抜けたところに工事に関する情報を掲示してあったのだけれど、そこには生まれ変わる阪急淡路駅の線路の様子が書かれていた。現在は京都線と千里線が平面で交差していて、交通の要所となっている駅は立体交差に生まれ変わる。この絵によると二つの路線の上り同士、下り同士が同じ階のホームになるようだ。なるほどこの駅で乗り換える乗客の多くは京都線の上り列車で到着して千里線の上り列車に乗り換えるし、千里線の下りで来て京都線の下りに乗りそうだ。あと２年かかる工事、楽しみだけど、、、そのころも大阪に住んでいるかどうか？

帰りの酒屋でBROMPTONに乗ろうとしていたら、自転車に乗ったおじいさんが立ち止まってじっと見ていた。そのうち「この自転車は、その、後ろが、こう、くるっとなるんでっか」「何キロくらいですの？」「結構しますのやろ」「私も折り畳み自転車持ってたけど、重うて輪行はしんどかったわ」と。おじいさん、「輪行」を知っていた、ハイカラじいさんだった。

輪行２４ 沖縄そばピコ美味し！

十三（じゅうそう）駅まで輪行。さてそこから心斎橋、なんば辺りまで南下。今度仕事で行くところを偵察した。さてそこらどうするか決めていなかったけれど何となく海の方へ。気がつくと大正区、そして気がつくとお昼時ということで前に来たことがあるリトル沖縄＝大正区平尾で沖縄料理の店を探した。今回は「沖縄そば　ピコ」。全国に数ある蕎麦屋、うどん屋のなかで「ピコ」的な店名はここだけだろう。

ゴーヤチャンプルが７００円で、１００円追加で定食になるそうなので、ゴーヤチャンプル定食を注文。出て来たのはボリュームたっぷりのゴーヤチャンプルと山盛りご飯とお椀に入ったミニ沖縄そばとたくあんと味噌。量もすごいけれどゴーヤチャンプルのゴーヤの割合がこれまたすごく、きっと８割５分はゴーヤだった。ミニ沖縄そばも麺の量は決してミニではなく十二分に入っていた。肝腎の味もとても美味しく、あっという間、では無かったけれど完食した。家の近くにあったら絶対ひいきにする店。みなさんにお勧めしたい。お客さんはみなさん言葉が沖縄なまりに聞こえるけれど、美味しかったよー、ありがとう、と口々に声をかけて帰っていった。

渡船に乗って南へ、そして今度は東に向かって天下茶屋あたりから天王寺に上がり、近くの駅から輪行でおしまいとなった。渡船にはBD−１のおっちゃんとクロスバイク？のお兄ちゃんも乗って来た。二人とも写真をパチパチ。

天王寺駅周辺は大規模に工事がされていて、そのせいで駐輪場が無くなってしまったのか？と思うほどに駐輪マナーが悪い。よくここまで自転車を歩道に置くものだ。マナーといえば大阪市内の幹線道路は３車線全部が同じ方向の一方通行になっているような大きな通りがあるが、そこを自転車で、ヘッドホンで何やら聴きながら、逆走して向かってくる自転車が実に多い。これには閉口する。

 

 

 

PARIS ORANGE と NHK「てっぱん」スタジオ見学

大阪 谷町４丁目のPARIS ORANGEでランチ。スープが出て、パンが来て、メインは豚肉と野菜のポトフだった。とても美味しく豚肉はいわゆる三枚肉で塩ゆでしたものだったけれど、これが本当に柔らかくてとろけるようだった。野菜はジャガイモ、カブ、さやえんどう、コイモでパセリとマスタードを混ぜたソースのようなものがかかっていて、ホクホクしていて美味しかった。次々とお客さんが来て雨の中を待っている様子だった。エスプレッソコーヒーは２５０円、、、でもランチだけにしたので一人１０００円。全体に満足。音楽がもう少しおとなしいものになるとなお良いと思った。リズミカルだけど、ちょっと急かされているような印象を受けた。

NHK大阪放送局の「てっぱん」収録スタジオの見学に行った。すごい人人。今も撮影期間中のスタジオの見学は動画撮影禁止、「お手を触れないでください」の条件付きだけれど、前を歩いている４歳くらいの子供がセットの壁を叩くたたく、、、。気が気ではなかった。そうするとかかりの人が来て近くを歩いて、となるとどういう訳か子供が壁を叩くことも無く事なきを得た。こちらはハラハラしていたけれど、当人と手を引いていたおばあさんは何も感じていなかったんだろう。

まだ見ぬ鉄板がきらきらと光っていた。

これは伝さんの作品。

来週も目が離せなくなりそうだ。

 

 

 

 

 

 

吉上上（きちじょうじょう）は良い店でした

 

京都に昼時に到着したので、どこか食事するのに良いところは無いかと、四条から上がってぶらぶらしていると、いろんなお店があることに気づく。ランチの価格も８８０円くらいから２桁違う店まであって、さすが京都、という感じ。

吉上上はたまたま見つけたお店。靴を脱ぐのかな、と思ったほどに床はきれいな板張りだった。

 

日替わりランチが９８０円（？）で、天ぷら盛り合わせ定食が１２５０円、魚とエビのフライ定食も１２５０円（１２００円だったかもしれない）でサラダとスープ付きということで入ってみた。空いていたので中庭の横の窓際へ。日替わりはさんまの塩焼きということであった。注文は天ぷらとフライにした。

サラダはシャキシャキしていておいしい。一つのさらに盛られたサラダを取り分けて食す。

 

次のスープは変わり種。ポットにスープが入っており、スープに入れる具が小鉢にあり、それをカップに入れてからスープをかけて頂く。とても美味しい。付け合わせにはカボチャとアサリでこれも良かった。ほどなくメインとご飯がやって来た。イワシとエビのフライは食べやすい大きさに切り分けてあり、デミグラスソースがかかっている。ゆでたキャベツはもしかしたら本当に茹でただけかもしれないけれど、レモンをしぼって食べると美味しく、さっぱりしていてフライとの相性も良かった。

 

ということで、オープンしてまだ日が浅いようだけれど偶然に良いところにいけた

京都市中京区柳馬場通六角下ル井筒屋町404

輪行１９ 天神橋筋六丁目〜伊丹空港

暑かった。

 

もう９月１９日だというのに、どうなっているのか？ハードな仕事が一区切りついて久しぶりに休みとなったのでBROMPTON。まずは空気を入れないと空気圧が下がっているのは手でつまんでもわかった。付属の空気入れでシュポシュポ入れて固くなるまで３０回くらい、、、、ん、でもいつになったら適正なのかがわからない。ということで空気圧計を店に見に行くことにした。

梅田近くのシルベストサイクルとかいう見せにいってみると、あったあった。でもぱっとしないので購入は見送り。家に帰ってからネットで調べてみることにした。家に戻ってから調べるとパナソニックのデジタル式が良いみたい。実物をどこかで見てみたいものだ。

梅田から福島方面へ進み、十三に向かっていった。この端で淀川を渡るのは初めてで、いつも阪急電車で横を通っているのに自伝車で渡ると全く感じが違った。淀川の大きさを実感するとともに、河口の方向には建造物もあまり見当たらずのどかな風景だった。

十三からは曽根まで輪行、そして久しぶりに伊丹空港へ。やはり千里川から見る飛行機は恐ろしくでかい。レールも無い空気の中を文字通り飛んでくる飛行機は迫力満点。

途中のセブンイレブンでガリガリ君でクールダウン。

  

スターバックスで格差社会

大阪丸ビルのスターバックスは店内は客が一杯ですわれないし、とても騒がしい。外のテラスは喫煙者がたくさんいたけれど、風もあったのでベンチに座ることに。アイスコーヒーのグランデを飲みながら本を読んだ。その本にじっくりと考え事をするのにはスターバックは良いと書いてあって、そうでもないと思いつつ真似をしてみることにしたというわけ。

何度か自分の前をトボトボと行き来する人があり、顔を上げてみると浮浪者と思われる老人だった。気になって来た 、、、。そうこうしているうちに女性客がテラス中央のゴミ箱に飲み終えたカップを捨ててどこかにいってしまったのだけれど、ほどなく件の老人がトボトボとゴミ箱に近づき、先ほど捨てられたカップを拾って歩き出した。ストロー付きのカップを持って端の方に移動して座って、、、きっと飲むのだろう。

こういう光景が都会には日常にあるのだろう。地方ではあまりお目にかからない。地方ではきっと老人の名前や住まいを誰かが知っているし、騒ぎになることだけれど、大阪では誰も知らないし感心も無い。かつてアメリカのマクドナルドでよく似た光景を見たことがある。マクドナルドには黒人客ばかりで、店の外にはやはり黒人の浮浪者が居た。それと同じだった。なんとかしないといけないけれど、誰がするのか？　坂本龍馬はどこにいる？

さて、手元にあるカップをどこにどのように捨てようか？若干の氷と水が残っていて、ふたがしてあって、ストローが刺さっているカップ。テラスのゴミ箱か、店内のゴミ箱か、どんな風に捨てるのか、そのとき老人は見つめているのだろうか？結局「普通に」テラスのゴミ箱に捨てて、振り返らずに立ち去った。スターバックスでじっくり考え事をしたり、本を集中して読むのは私は苦手である。